【徹底解説】感染制御認定薬剤師になるには？要件・費用・更新のポイントまでまとめました！

感染対策に特化した薬剤師資格「感染制御認定薬剤師（PIC）」。
この記事では、取得に必要な条件・費用・更新時の注意点を、現役薬剤師の視点からわかりやすく解説します。薬剤師になった！それがゴールではありません。薬剤師はジェネラリストでありながら、スペシャリストを目指して研鑽をつんでいきましょう。

🎓 新規取得に必要な9つの条件

1. 薬剤師免許の保有
2. 実務経験3年以上＋薬剤師会会員
   （日本病院薬剤師会、日本薬剤師会、日本女性薬剤師会など）
3. 感染系学会の会員であること
   （日本薬学会、日本医療薬学会、日本TDM学会、私は日本化学療法学会に加入しています）
4. 病院薬学認定薬剤師の資格保有（または日本医療薬学会の専門薬剤師）
5. 病院・診療所で感染制御業務を3年以上実施（直近1年以上継続）
6. 20件以上の感染制御介入症例を報告可能
7. 講習受講（20時間＝10単位以上） ※日病薬主催のものを1回以上含む
8. 施設長・病院長の推薦
9. 筆記試験合格（合格率70〜80％）

💡 症例報告のコツ

• TDM（薬物濃度モニタリング）を行ない、適切な管理をしている
• 医師に対し、抗菌薬使用について適切な提案・助言をしていること
  →「医師の判断にどう影響したか？」を具体的に記載すると評価されやすいです。
• 院内研修会を主催、薬剤部内に感染制御に関する指導を行っていると事例が書きやすい
• サーベイランスに参加し、その内容を院内で共有している

🔁 更新要件（5年ごと）

1. 会員資格の継続
2. 病院薬学認定薬剤師などの資格を維持
3. 感染制御業務を続けている
4. 講習会で30単位以上（12単位は日病薬主催）取得
5. 感染制御事例10例以上報告
6. 全国学会や病院ブロック大会での発表または論文発表（共同発表でも可）

💸 費用の目安

✅ まとめ

• 感染制御認定薬剤師は、症例報告とチーム活動が鍵。
• 講習単位と発表実績の管理が更新では特に重要。
• 更新まで視野に入れて計画的に取得することが大事。
• 単位収集は余裕を持って！学会参加だけでは取得できない時代になっています。

🎤 経験者の声（一例）

IWAKIは、新規取得時に近隣の感染制御専門薬剤師に症例を確認してもらいました。
業務の中で記録をコツコツ取っておくことが、申請の成功につながります。

地味にお金がかかるなって感じです。研修単位に取得はＷＥＢ参加もできていい時代にはなっていると思います。