薬剤師は、親の職業じゃなかった
私の両親は薬剤師ではありませんでした。父は製薬企業の営業、母は経理として働いていましたが、結婚後に退職し、家庭に入り私と弟の面倒をみてくれていました。なぜこの話をするかというと、大学に進学し友達が増えていき両親話になると○○薬局の息子、父親は○○病院の薬局長そんな話ばっかりでした。
そんな私が「薬剤師になりたい」と思ったのは中学生の頃。薬剤師の国家資格を取るには、ある程度の進学校に入らなければいけないと知り、塾に通いながら猛勉強。なんとか県内の進学校に進学することができました。
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高校での苦悩と、進路の選択
ところが、進学校の勉強は想像以上に厳しく、授業についていくだけで精一杯。成績はなかなか上がらず、自信を失いかけたこともあります。
高校2年の後半、進路を本格的に考える時期がやってきました。
- 国立大学の薬学部
- 私立大学の薬学部
- その他の大学・学部
国立薬学部は極めて難関。私の成績では手が届かないとわかり、両親も「できれば国立がいいけれど…」というスタンスに。私立薬学部は国家試験合格を主目的とした教育体制が整っています。
ラグビーのけがが変えた志望
高校ではラグビー部に所属しており、大けが(鼻骨骨折)をした際、お世話になった放射線技師の方に憧れを持ちました。白衣を着て医療現場に関わる姿に、「これかも!」と強く思ったのです。
放射線技師という選択肢に対する現実
進路指導で放射線技師を志望すると、先生から「医療被ばく」について熱く語られました。現実的なリスクもあると知り、不安が残ったままセンター試験へ。そして、結果はうまくいかず、再び進路選択へ。
再浮上した「薬剤師」という道
進路の選択肢は次の通りでした。
- 私立大学 放射線学科
- 私立大学 薬学部
- 近隣の国立大学 工学部
両親の後押しもあり、私は再び薬学部に注目。私立大学薬学部に合格し、両親に頭を下げて学費の支援をお願いしました。
薬学部6年間の学びとその後
当時は薬学部が4年制で、私はその後修士課程まで進み、計6年間学びました。今、薬剤師として安定して暮らせているのは、この時期の努力と家族の支えのおかげです。
これから薬剤師を目指す人へ
AIが進歩する中で、薬剤師の仕事も自動化が進むと思います。でも、最後は「人と人との関わり」が求められる仕事。これからの薬剤師には以下の力が大切です。
- コミュニケーション力
- 文書作成力(国語力)
理系が苦手でも、受験と大学生活を頑張れば大丈夫。むしろ、就職してからは「言葉の力」の方が重要です。理系が得意な人は、在学中に本を読んで国語力を鍛えてください。
最後に:薬剤師を目指したい方・保護者の方へ
地方では今、薬剤師不足が問題となっています。興味のある方は、ぜひ大学のオープンキャンパスや体験イベントなどを活用し、薬剤師という仕事に触れてみてください。
📌 まとめ
- 薬剤師は「理系力+国語力」が活きる仕事
- 学費と努力は必要だが、将来の安定性は高い
- 患者と向き合い、言葉で伝える力が重要
- 進路に迷っている人こそ、薬剤師という道を知ってほしい
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