こんにちは、IWAKIです。
趣味のひとつである機械式腕時計について、今回は“トゥールビヨン”という不思議な機構をテーマに書いてみます。
高級時計の紹介などで「トゥールビヨン搭載!」なんて言葉を見たことはありませんか?
名前だけ聞くとちょっと難しそうですが、今回は初心者の方にもわかりやすく、このトゥールビヨンの魅力をお伝えしたいと思います。
トゥールビヨンとは?くるくる回る機械の正体
トゥールビヨン(Tourbillon)とは、フランス語で「渦(うず)」や「旋風」を意味する言葉。
実際に腕時計の文字盤をよく見ると、小さな部分がくるくると回転しているモデルがあります。それこそが、トゥールビヨンです。
では、なぜこの部分が回っているのでしょう?
答えは、時計の精度を高めるため。
時計の心臓部である「テンプ」や「脱進機」などの重要なパーツを、一定のスピードで回転させることで、重力の影響を平均化し、姿勢差による誤差を減らすのです。
このアイデアは、なんと今から200年以上前、1801年にアブラアン=ルイ・ブレゲという天才時計師によって考案されました。

オーデマピゲHPより
精度よりもロマン?現代のトゥールビヨンの価値
技術が発展した現代では、クオーツやスプリングドライブといった精度の高いムーブメントが普及しており、「正確さ」だけで見れば、トゥールビヨンの出番はそれほど多くありません。
しかし、トゥールビヨンはいまや“芸術”としての価値を持っています。
- 精密な小型部品を手作業で組み上げる職人技
- 美しく動く構造体としてのビジュアル
- 歴史と伝統を継ぐ象徴的存在
機械の動きそのものに美しさを感じる方には、たまらない魅力があります。
なぜ高いの?トゥールビヨンは腕時計界の“フェラーリ”
トゥールビヨンが搭載された時計は、数百万円から数千万円、時には億超えという価格帯になることも。
その理由は以下の通りです。
- とにかく作るのが難しい(すべてが手作業で調整)
- ごく一部のブランドにしか製造技術がない
- 数が少なく、コレクター市場でも希少価値が高い
つまり、機械式時計の世界で言う「フェラーリ」や「ロールス・ロイス」的な存在なんですね。
今回は“入口”まで。奥深い時計の世界へようこそ
実は、トゥールビヨンと並んで「ミニッツリピーター」や「永久カレンダー」といった、三大複雑機構と呼ばれる高度な機能が腕時計には存在します。
ただし、それぞれがとても深いテーマなので、今回はこのあたりでいったん締めさせていただきます。
トゥールビヨンは、時計の中で唯一“くるくる回る動き”が楽しめる、まさに「見て楽しい」「知って楽しい」技術。
高価な存在ではありますが、知識として知っているだけでも、時計の見え方がぐっと面白くなりますよ。
次回は、“音で時を知らせる”魔法のような機構「ミニッツリピーター」についてご紹介する予定です。
ぜひまた読みに来てくださいね!
🕰️この記事のまとめ
- トゥールビヨンは、時計の精度を上げるために生まれた回転機構
- 見た目も美しく、今では“芸術品”としての価値が高い
- 三大複雑機構のひとつとして、時計愛好家にとって憧れの存在
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