認定薬剤師の資格を取ろうと考えた時、「結局いくらかかるの?」と思ったことはありませんか?
認定資格は、ただ申請するだけでは済みません。学会に加入し、年会費を払い、単位を取るために講習や学会参加も必要です。
今回はその中でも、「感染制御認定薬剤師」と「化学療法認定薬剤師」について、新規取得と更新時にかかるコストを徹底比較してみました。
🔰 新規申請にかかる費用を比較!
※単位取得にかかる旅費・宿泊費等は含みません。(学会、都道府県により若干異なることあり)
費用項目 | 感染制御認定薬剤師 | 化学療法認定薬剤師 | 備考 |
---|---|---|---|
認定学会 年会費 | 12,000円 | 9,000円 | 申請時に正会員であること |
追加加入 学会年会費 | 9,000円(化療) | − | 例:TDM学会、日本薬学会など |
病院薬学認定薬剤師 | 5,500円 | − | 感染制御は必須条件(申請+更新料) |
必須講習会受講料 | 8,800円 | − | 感染制御専門薬剤師講習会 |
申請料 | 11,000円 | 11,000円 | 共通 |
認定料 | 22,000円 | 22,000円 | 共通 |
学会参加費(必須) | − | 7,700円 | 抗菌薬適正使用セミナーなど |
合計 | 68,400円 | 49,700円 | 感染制御の方が高額 |
💡 感染制御認定薬剤師はハードルが高め
感染制御認定薬剤師では、追加で別の学会(TDM学会やICD制度協議会加盟学会など)への加入が必須です。また、病院薬学認定薬剤師の取得も前提条件。つまり、「認定のための認定」が必要ということですね。
ただし、感染制御専門講習会は近年Web参加が可能になり、地方薬剤師にとっては以前より負担が減っています。
🔁 更新申請にかかる費用を比較!(認定期間5年間)
費用項目 | 感染制御認定薬剤師 | 化学療法認定薬剤師 | 備考 |
---|---|---|---|
認定学会 年会費(5年分) | 60,000円 | 45,000円 | 継続入会が必須 |
追加加入 学会年会費 | 45,000円 | − | 例:TDM学会など |
病院薬学認定薬剤師 | 5,500円 | − | 更新・維持費用 |
必須講習会受講料 | 8,800円 | − | 期間中に最低1回 |
更新申請料 | 11,000円 | 11,000円 | 共通 |
更新料 | 22,000円 | 22,000円 | 共通 |
学会参加費(必須) | − | 7,700円 | セミナー参加など |
学会発表費用 | 10,000円 | − | 感染制御は発表または論文必須 |
合計 | 162,300円 | 85,700円 | 感染制御は高額負担あり |
💡 更新時は「学会年会費」と「発表費用」に注目!
感染制御認定薬剤師では、更新時に学会発表または論文投稿が必須です。そのため、旅費・宿泊費・演題登録料などもかかる可能性があります。
一方、化学療法認定薬剤師は「単位さえ取れていればOK」という点でハードルはやや低め。講習・学会の多くがWEB対応されてきており、以前よりコスト管理がしやすくなっています。
📝 まとめ:費用感と継続のしやすさ
- 💰 感染制御認定薬剤師は費用が高め:新規も更新もトータルで10万円以上の出費に
- ✍️ 化学療法認定薬剤師は比較的取得しやすい:必要単位を着実にこなせばOK
- 🧾 所属施設の制度を確認! 学会参加や発表に対する補助金がある場合も
- 🌐 WEB講習を上手に活用して、旅費や移動コストをカット
- 💡 「資格の申請・維持には、お金と体力が必要」これは忘れてはいけない現実です!
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